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日本ハイパーサーミア学会第43回大会に参加しました

9月10日
読了時間: 4分

こんにちは。

イミュナスクリニック日本橋 院長の杉野麻帆です。


先日、大阪大学中之島センターで開催された「日本ハイパーサーミア学会第43回大会」に参加してまいりました。





今回は「副作用のないがん治療」をテーマに、ハイパーサーミアの基礎研究から、放射線治療・薬物療法・免疫療法との組み合わせまで、幅広い発表が行われました。


実際にハイパーサーミアとさまざまな治療を組み合わせている医療機関からの臨床報告もあり、その可能性をより具体的に感じる、とても有意義な機会となりました。


当院でも、がん患者さまに対して、ハイパーサーミアに免疫チェックポイント阻害薬やWT1がんワクチン、その他の免疫細胞療法を組み合わせた治療をご提案することがあります。


今回の学会を通して、それぞれの治療の長所を生かしながら、患者さまの状態に合わせて、適切な治療を適切な時期に組み合わせることが、がん治療においていかに大切かを改めて実感しました。




ハイパーサーミアは、単に「がんを温めて直接ダメージを与える治療」ではありません。


腫瘍を加温することによって、次のような作用が期待されています。


○ 腫瘍周囲の血流や酸素状態を改善する

○ 抗がん剤や放射線治療が働きやすい環境を整える

○ がん細胞の目印を、免疫細胞が見つけやすくする

○ 免疫を担う樹状細胞やT細胞の働きを促す

○ 免疫が働きにくい腫瘍微小環境を、免疫が反応しやすい状態へ変えていく


がんは、自分の周囲に免疫細胞が入りにくく、働きにくい環境をつくります。これを「腫瘍微小環境」といいます。


ハイパーサーミアには、この環境を整え、がんによって抑えられていた免疫を目覚めさせる“きっかけ”としての役割も期待されています。



しかし、ここでがん細胞も、ただ攻撃されるままではありません。


基礎研究では、ハイパーサーミアによって免疫反応が動き始めると、がん細胞がその攻撃から逃れるために、「PD-L1」という物質を一時的に増やすことが示されています。


PD-L1は、免疫細胞に「攻撃しないでください」と伝える、いわば“免疫のブレーキ”です。



そこで、次のような治療の組み合わせが注目されています。


○ まず、ハイパーサーミアでがんにダメージを与え、免疫が働きやすい環境をつくる

○ 次に、PD-1・PD-L1阻害薬で、がんがかけようとする免疫のブレーキを外す

○ さらに、WT1がんワクチンなどの免疫細胞療法によって、がんを見つけて攻撃する力を補う


この流れを知ると、なぜハイパーサーミアと免疫療法を組み合わせるのかが、わかりやすいのではないでしょうか。


一つひとつの治療を別々に考えるのではなく、ハイパーサーミアで治療の土台を整え、その変化を生かして免疫療法を組み合わせる。それぞれの治療が持つ長所をつなげていくことが、当院の考えるがん治療です。


また、こうした免疫反応が、加温した部分だけでなく全身の免疫にも影響を与え、将来的に再発や転移の抑制につながる可能性についても研究が進められています。



ただし、学会でも多くの先生方が強調されていたように、ハイパーサーミアだけでがんを治療したり、再発・転移を予防したりできるわけではありません。


がんの種類や病状、これまでに受けてきた治療に合わせて、標準治療を大切にしながら、何を、どのような順序とタイミングで組み合わせるかを考えることが重要です。


当院では、免疫環境を補助的に支える選択肢として、当院理事長の杉野三千男が監修したサプリメント「バイオレック」も取り入れています。


バイオレックについては、また別のブログでご紹介したいと思います。



今回、最新の基礎研究と他院からの臨床報告の両方に触れたことで、当院が大切にしてきた「ハイパーサーミアを中心に、免疫療法や補助療法を適切に組み合わせる」という治療には、科学的な合理性があることを改めて確認できました。


患者さまお一人おひとりの治療にしっかりと還元できるよう、これからも研鑽を重ねてまいります。




最後に余談ですが…


今回は日帰りの弾丸大阪でした。

せっかく久しぶりに大阪を訪れたので、何か大阪らしいことをしたいと思い、新幹線を待つ間にたこ焼きを食べました。


有名店の豚まん、お好み焼き、串揚げ……。


大阪には魅力的なご当地グルメがたくさんあり、最後まで迷いましたが、今回は熱々出来立てのたこ焼きに決めました。





東京から始発の新幹線で大阪へ向かい、しっかり勉強した後にいただく、たこ焼きとビールは格別でした!


短い滞在でしたが、たくさんの学びと大阪ならではの食文化も楽しむことができ、充実した一日となりました。


学会で新しい知識を得ることはもちろん、訪れた土地のおいしいものを楽しめることも、学会のひそかな醍醐味です。


次回は、もう少しゆっくり大阪を訪れたいと思います。




イミュナスクリニック日本橋 

院長 杉野麻帆





 
 
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