慢性疼痛に対する自己脂肪由来幹細胞点滴療法
長引く痛みに、新たな選択肢を
慢性疼痛は、炎症や組織修復の遅れといった局所的な要因だけでなく、脳や脊髄などにおける神経の活動性変化や心理・社会的要因による修飾など様々な要因が複雑に関与しています。
鎮痛薬や神経ブロック、運動療法、認知行動療法などの標準治療でも十分な改善が得られない場合、新たな治療選択肢として注目されているのが自己脂肪由来幹細胞治療です。
当院では、麻酔科専門医・ペインクリニック医師による適切な診断のもと、患者様ご自身の脂肪組織から採取した幹細胞を用いた再生医療を行っています。
当院の慢性疼痛治療の特徴
1.麻酔科専門医・ペインクリニック医師による診断と評価
慢性疼痛には様々な原因があり、すべての痛みに同じ治療が有効なわけではありません。
当院では、まず麻酔科専門医・ペインクリニック医師が診察を行い、
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痛みの原因
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痛みの種類
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神経障害の有無
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炎症の関与
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現在受けている治療内容
などを総合的に評価します。
患者様の状態を正確に把握したうえで、治療の適応を慎重に判断いたします。
2.外科専門医による脂肪採取
自己脂肪由来幹細胞治療では、患者様ご自身の脂肪組織を採取する必要があります。
当院では外科専門医が脂肪採取を担当します。
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傷跡に配慮した採取
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術後の痛みや腫れへの対応
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創部管理
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合併症への適切な対応
まで一貫して行います。
脂肪採取から治療後のフォローアップまで責任を持って対応できることは、当院の大きな特徴の一つです。
3.”あなた専用”の細胞による治療
自己脂肪由来幹細胞治療では、ご自身の脂肪組織から採取した幹細胞を培養し、治療に用います。
患者様ご自身の細胞を使用するため、他人の細胞を用いる治療と比較して拒絶反応のリスクが極めて低く、安全性に配慮した治療法です。
また、脂肪組織には豊富な幹細胞が含まれており、患者様ご自身の細胞を用いることで、身体本来の修復機能を活かした再生医療が可能となります。
4.厳格な細胞品質管理
再生医療において、細胞の品質は治療の重要な要素の一つです。「幹細胞を投与する」という結果だけでなく、どのような環境で細胞を培養し、どの程度の細胞数を確保するかが重要です。
当院では、国の基準を満たした細胞培養加工施設(CPC)と連携し、厳格な品質管理のもとで幹細胞を培養しています。
培養過程では、
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無菌試験
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エンドトキシン試験
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マイコプラズマ試験
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細胞生存率評価
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細胞特性評価
などを実施し、安全性と品質を確認したうえで投与を行います。
また、投与細胞数や培養状態についても確認し、一定の品質基準を満たした細胞のみを治療に使用しています。
5.継続的な疼痛評価・フォロー
慢性疼痛は、痛みの強さだけでなく、睡眠や活動量、生活の質(QOL)にも大きく影響します。当院では、治療後も継続的に経過を確認し、疼痛評価を行います。
幹細胞治療による変化を丁寧に追跡しながら、必要に応じて薬物療法や神経ブロック、リハビリテーションなども含めた総合的な疼痛管理をご提案いたします。
また、脂肪採取後の創部管理や経過観察についても責任を持って対応し、患者様が安心して治療を継続できる体制を整えています。
自己脂肪由来幹細胞とは
脂肪組織には、組織の修復や再生を担う幹細胞が豊富に存在しています。
自己脂肪由来幹細胞は、患者様ご自身の脂肪から採取・培養した細胞であり、拒絶反応のリスクが低いことが特徴です。
培養された幹細胞を点滴で投与すると、炎症や組織障害が起きている部位へ集まり、様々な生理活性物質を放出しながら組織修復をサポートすると考えられています。
期待される作用
●炎症の調整
慢性疼痛の背景には、持続する炎症が関与していることがあります。
幹細胞は過剰な炎症反応を抑え、組織が回復しやすい環境づくりをサポートします。
●組織修復の促進
損傷した組織の修復を助け、身体本来の再生能力を引き出します。
●神経環境の改善
神経障害性疼痛では、神経周囲の慢性的な炎症や異常な興奮が痛みの原因となります。
幹細胞は神経周囲の環境改善を通じて、痛みの軽減に寄与する可能性が期待されています。
●免疫バランスの調整
免疫異常が関与する疾患では、過剰な免疫反応を穏やかにし、身体全体のバランスを整える作用が報告されています。
このような方にご相談いただいています
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線維筋痛症
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変形性膝関節症
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変形性股関節症
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腰部脊柱管狭窄症
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靭帯損傷
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慢性広範性疼痛症候群
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原因不明の慢性疼痛
※すべての方が適応となるわけではありません。診察のうえで適応を判断いたします。
治療の流れ
Step 1:診察・適応判断
麻酔科専門医・ペインクリニック医師が診察を行います。
Step 2:脂肪採取
外科専門医が脂肪を採取します。
Step 3:培養・品質管理
提携CPCにて培養。無菌試験、細胞品質評価を実施。
Step 4:幹細胞投与
点滴にて投与。
Step 5:凍結保存
残存細胞を保存。
Step 6:追加投与
必要に応じて複数回投与。
あなたの体から採取し、培養した"あなただけの細胞"を点滴で体内へ
安全性と有効性を追求した自己脂肪由来幹細胞点滴療法

治療回数について
自己脂肪由来幹細胞点滴療法の治療回数は、疾患の種類や症状の程度、これまでの治療経過などによって異なります。
初 回診察時に現在の状態を詳しく評価し、患者様のご希望も踏まえながら治療計画をご提案いたします。
なお、一度採取した脂肪組織から培養した幹細胞を保存することで、複数回の投与を行う場合でも脂肪採取を1回のみで行える場合があります。詳細は診察時にご説明いたします。
治療をご検討中の方へ
既往歴・内服薬につ いて
安全に治療を行うため、現在治療中のご病気や既往歴、内服中のお薬について事前に確認させていただきます。
特に、糖尿病、心疾患、自己免疫疾患、悪性腫瘍の治療中の方、抗凝固薬を内服中の方は、必ず医師へご相談ください。
治療効果について
自己脂肪由来幹細胞点滴療法は、慢性疼痛に対する新たな治療選択肢として期待されている再生医療です。
一方で、症状や疾患によって反応には個人差があり、すべての患者様で同様の効果が得られるわけではありません。
痛みの軽減や日常生活動作の改善が期待できる場合がある一方で、改善が限定的な場合や十分な効果を実感できない場合もあります。
当院では、診察のうえで期待できる効果や治療の限界についても十分にご説明し、ご納得いただいたうえで治療を行います。
起こりうる副作用・リスク
再生医療は安全性に配慮して行われますが、すべての医療行為と同様に一定のリスクを伴います。
点滴投与に伴う全身反応
投与当日から数日程度、一時的な発熱、倦怠感、悪寒、頭痛などがみられることがあります。
多くは軽度で自然に改善しますが、症状が強い場合には適切に対応いたします。
血栓症・肺塞栓症
非常にまれではありますが、幹細胞投与に伴い血液凝固系へ影響を及ぼし、血栓症や肺塞栓症が生じる可能性が報告されています。
当院では、事前の診察や検査によりリスクを十分に評価し、適切な投与方法と管理体制のもとで治療を行っています。
脂肪採取部位の症状
脂肪採取後に以下の症状がみられることがあります。
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痛み
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腫れ
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内出血
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違和感
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傷跡
多くは時間の経過とともに改善します。
当院では外科専門医が脂肪採取を担当し、術後の創部管理やアフターフォローも丁寧に行っています。
創部感染
極めてまれですが、脂肪採取部位に感染を生じることがあります。
感染予防に十分配慮して治療を行い、万が一感染が疑われる場合には速やかに診察・治療を行います。
まずは専門医 へご相談ください
慢性疼痛の原因や病態は患者様ごとに異なります。
当院では、麻酔科専門医による疼痛評価と、外科専門医による脂肪採取、再生医療認定医による再生医療提供を組み合わせ、一人ひとりに適した治療をご提案しています。
長引く痛みにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
